※作業は全て自己責任で行っていただき、わからない場合はバイクショップ等に依頼してください。
ZX-10R弐号機の購入から一度も交換していないブレーキフルード。交換せずに真夏のサーキット走行会はさすがに怖いのでフルード交換に挑戦します。今回はどこかのSNSで見た気がする霧吹きを使用してのフルード交換に挑戦したいと思います。
その前に軽くキャリパーを掃除します。
結局まだキャリパーピストンを回すツールを買っていないので出来る範囲で・・・。
ちゃんとキャリパーの揉み出ししたらブレーキタッチがめっちゃ良くなるらしいですね。
洗浄にはバイク専用シャンプーを使いました。
中性なのでシール類への攻撃性も問題ないでしょう。
見える範囲は結構奇麗になりました。まあ、裏側を掃除しないと意味ないと思いますが。
ついでにパッドも掃除。ブレーキパッドもそろそろ交換時期ですね。
今使っているのはZCOOのTypeCですが廃盤になっているんですね。
ちょっと調べたらメタリカかエンドレスが良さそうな感じですがなかなかに高級品でした。
パッドを組付けたらキャリパーを戻します。
グリース等の指示は無いので今回は付けずに組立。
パッドピンのトルク 15N・m
キャリパーマウントボルトのトルク 34N・m
ブレーキ系統の締め忘れは非常に怖いので、1本トルク掛けたら1本マーキングして締め忘れを防止します。緩みが分かる為のマーキングでもありますが、締め忘れが無いように確認するためでもあります。
さていよいよブレーキフルードの交換です。
用意したのはダイソーの霧吹き2本セットとホームセンターで売っている内径3mmのガソリンホース。
いらなくなったペットボトルの3点です。
約200円で2回分の材料が揃います。ちゃんと洗えば再利用できるはずなので実際はもっと安いかも。
リザーバーを開けてみたら小さいゴミが入ってました。
ゴム部品の上側はフルードなのか水なのか微妙な感じ。
オフロード走行後に高圧洗車機でガンガン洗ったので水が入ったのかもしれません。
きれいに拭き取ったら新しいフルードを入れていきます。
今回選んだフルードはエンドレスのRF-650。
ドライ沸点320℃ ウェット沸点218℃の高性能フルードです。
たぶん性能を確認する走りは出来ませんが、ちょっと奮発してみました。
キャリパーのブリードニップルにホースを繋いで最初の何回かは一般的な交換方法の
ブレーキレバー握る→ブリード緩める→ブリード締める→ブレーキレバー放す
を繰り返して霧吹きに呼び水的なことをします。
その後はブリードニップルを緩めた状態で霧吹きを動かせるとどんどんフルードが抜けてきます。
もともと入っていたフルードが赤だったので、出てくるフルードが透明になるまで繰り返します。
リザーバーのフルードが空になるとエアを噛んでしまうので要注意。
片側終わったらもう片方も同じように行います。
今持っているZX-10Rは2台ともABS装備ですが、サービスマニュアルにも特に指示はありませんでした。
通常のフルード交換手順で問題ないと思います。
最後にリザーバータンクのフルード量を調整して作業終了です。
ブレーキフルードの交換だけであれば250mlもあれば足りると思いますが、今回はフルードの銘柄が変更になるので多めのフルードで作業しました。
リヤブレーキも交換しましたが、こちらはリザーバーの容量が少ない為に結局何回もつぎ足す必要があり霧吹きの恩恵を受けることが出来ませんでした。
交換時に大きなタンクに付け替えるなどの対策を取れば霧吹き効果あるかもしれませんね。
今回はブレーキフルードの交換を霧吹きを使って行ってみました。
ブレーキレバーを握る方法とくらべ、作業時間の短縮と作業の単純化が出来たと思います。
ブレーキフルード交換用の真空ポンプも市販されていますが、とりあえず安く抑えたい人は霧吹きを使ってみるのもいいかもしれません。
最後にもう一度ですが、作業は自己責任でお願いしますね。
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