ZX-10R カムチェーンテンショナー調整でエンジンノイズを軽減

最近オフロードばかりで遊んでいたので久しぶりのZX-10R記事になります。

以前から気になっていた初号機のエンジンメカノイズですがようやく重い腰を上げて作業しました。JK型のZX-10Rは自動調整式のカムチェーンテンショナーが装備されていますが、それを手動で調整してみます。

2016年RS型はカムチェーンテンショナーが変更になっていますが、2011年~2015年のJK型のカムチェーンテンショナーが流用可能みたいで、今回の作業内容も応用できます。2017年~2018年のRS型はJK型と同じカムチェーンテンショナーに戻っているみたいです。

流用については八尾カワサキさんのブログで紹介されているのでそちらをご覧ください。

そしてこの動画が今回した作業のBefore → Afterです。

このように動画で聞いても明らかに違いが分かるほどエンジンのメカノイズが小さくなりました。作業はあくまでも自己責任ですがエンジンからの音が気になっている人はぜひ挑戦してみてください。

個人的にエンジンからの音の原因はこんな感じで考えています。

・ガラガラ、ゴロゴロ → ベアリング関係

・カチカチ、カタカタ → バルブ周り

・ガシャガシャ、ガチャガチャ → ギヤ、チェーン周り

他にもいろいろあるかと思いますが、代表的なのはこんな感じですかね?

初号機から出ていた音はガシャガシャ、ガチャガチャといった音にカタカタ音も混ざっているような感じでしたが、バルブクリアランスの調整となると結構大掛かりな作業になるので簡単なカムチェーンテンショナーから作業しました。

マニュアルには手動調整の項目は無いので、完全自己責任の作業になります。一度バイク屋さんにも相談しましたが、カワサキ車には結構多い症状みたいでバイク屋で作業するならカムチェーンテンショナーの交換をして様子見と言われました。

ちなみに部品交換となるとテンショナーとOリングが必要になります。

・TENSIONER-ASSY 12048-0088 7128円

・RING-O,20.8×1.9 92055-0053 187円

それでは作業をしていきます。

結構アクセスしにくいところにカムチェーンテンショナーがあるので右側のサイドカウルを外します。

フルカウルのバイクはこんな作業するときに手間が増えるので大変ですね。カウルを外す作業をするたびにレースカウルの便利さを思い知らされます。

カムチェーンテンショナーはクラッチレリーズの前方、ゴムのシートをずらしたところにあります。

最初に真ん中のカムチェーンテンショナーキャップボルトを外します。

外すとスプリングとピンが出てきます。エンジンの中部に部品が落ちることは無いですが、無くさないように気を付けます。ボルトが外れきるまでにスプリングテンションは抜けるので飛び出してくることはありません。

このボルトを外さずに左右のカムチェーンテンショナーマウントボルトを外すとカムチェーンテンショナーが伸びてしまうので、元の長さが分からなくなってしまいます。

カムチェーンテンショナーの自動調整機能はこのスプリングの強さに依存していて、カムチェーンが伸びるとテンショナーを押し出す仕組みになっています。このスプリングには製造後から常に力が掛かっているので、長期間の使用でへたってきます。スプリングだけが部品として出ていればスプリング交換だけで症状改善するかもしれませんが、ASSY部品しかパーツカタログにないのでバイク屋にお願いするとテンショナーASSYの交換になる訳です。

次にカムチェーンテンショナーマウントボルトを外します。

この時奥側のボルトに工具が入らなくて苦労しました。サーモスタットとカムチェーンテンショナーの距離が近く、ラチェットハンドルだと高さがありすぎて入りません。持っていたコンビネーションレンチだと工具の肉厚が厚くてテンショナーに当たってしまい入りませんでした。

こんなん設計ミスやろと思いながら、そこはあり合わせでなんとかできるのが自分の長所。入らんなら入るようにしてやればいいということで工具を削ってやりました。

しかもただのヤスリで・・・。

安い工具で良かったですが、逆にしっかりとしたメーカーの工具だと肉厚が薄いと思うので問題なく作業できるかと思います。

カムチェーンテンショナーを外した穴はエンジン内部が丸見えです。エンジン内に物が落ちたりゴミが入ったりしないようにきれいなウエスを被せるなどしておきましょう。

外したカムチェーンテンショナーASSYはこんな部品。

テンショナーはスプリングで押し出される仕組み。テンショナーにはギザギザがあり一度出るとツメが引っ掛かって戻らないようになっています。取り外し時は山が3つ見える状態でした。

サービスマニュアルのカムチェーンテンショナー取り付けのところには3~4ノッチ見えている状態で取り付けるとあります。初号機から外したカムチェーンテンショナーで見えているのは3ノッチですが、ロックのツメが引っ掛かっているノッチがあるのでこの状態がマニュアルで言うところの4ノッチですね。

初期状態から全く伸びていない可能性があります。

では、さっそく調整。

伸ばすときは単純に引っ張ると伸びてきます。

伸ばしすぎた時はツメのロックを解除して押すと縮みます。

いっぱい伸ばすとここまで伸びます。

伸ばしすぎるとチェーンなどに負荷が掛かり過ぎるため少しずつ調整します。とりあえず1ノッチ伸ばして4山見える状態にしました。

後は逆の手順で組付けていきます。Oリングは部品番号が出てくるので出来れば交換したほうがいいと思います。Oリングにはグリスを塗布。

トルクレンチは入らなかったので、感覚で締めました。

・カムチェーンテンショナーマウントボルト(細い方) 規定トルク 9.8N・m(1.0kgf・m)

・カムチェーンテンショナーキャップボルト (太い方) 規定トルク 20N・m(2.0kgf・m)

この状態で動画の After まで静かになりました。

欲を出してもう1ノッチ伸ばして確認してみましたが、変化を感じられ無かったので最初の状態から1ノッチ伸ばしで最終組付け。

カウリングを元に戻して完成です。

今回はカワサキ車によくあると言われているカムチェーンからの音の対策をしてみました。ZX-10R以外にもZRXなど同じタイプのカムチェーンテンショナーが付いているバイクに応用できると思います。

カムチェーンテンショナーの交換やバルブクリアランスの調整などお金と時間が掛かる作業の前に皆さんも一度カムチェーンテンショナーの手動調整を試してみてはいかがでしょうか?

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