今回サーキットに向けてのバイク準備で挑戦してみたのがエンジンECUの移植です。
基本的には同じバイクですが、前期後期でステアリングダンパーが電子制御になったりと変更があるので、ECUの互換性があるのか未知な部分があります。
弐号機のECUは書き換えしてないっぽく、走行中のトラコンOFFやアクセルONのままでのパワーモード変更ができませんが、初号機は過去に10FACTORYさんでECU書き換えをしています。
10FACTORYさんでのECU書き換えの様子は下記リンクをご覧ください。
基本ツーリングメインの初号機は最近そこまでパワーもいらないし高回転で回すことも少なくなったので、純正仕様で乗っていきたいと思います。(クイックシフターは欲しいけど・・・。)
作業に先立ち、まずはカワサキ純正部品検索でパーツナンバーの確認です。
カワサキ純正部品検索 JK型 ZX-10R パーツリストはこちらから
2011年式ECU P/N:21175-0329 100,623円
2012年~2015年式ECU P/N:21175-0765 95,832円
ステアリングダンパーECU P/N:21175-0828 35,719円
どの部品も在庫欠品になってました。それにしてもECUって高いですねー。
パーツカタログだけ見ると初号機と弐号機は2012と2014モデルなのでECUの互換性はありそうです。ステアリングダンパーは別にECUが付いているので関係なさそうですね。
では実際にECUを外していきたいと思います。
ZX-10RのECUはエアクリーナーボックスの中に付いているため、アクセスするにはエアクリーナーの交換と同じ手順が必要になります。
タンデムシート、タンデムシートカウル、メインシート、タンクサイドカウル、タンクフロントカウルを外すとECUが入っている部分が確認できます。
ステアリングダンパーECUはエンジンECUの上にかぶさるように付いていました。
ECU自体の外し方はどちらも一緒です。
上側の写真が2012年モデル。下側の写真が2014年モデル。
さらにここからエアクリーナーボックスのプラスネジを外してボックスを開けるとECUにアクセスできます。
大きなコネクターを2本外すとECUを車体から取り外すことができます。
今回は2台のECUを入れ替えるため、どちらの物か分かるようにマーキングしてから外しました。
ECUはなんと三菱製? ちょっと意外でした。
それぞれのECUを比較したところP/Nは同じっぽい。
P/Nは 21175-0764 でその下がS/Nになるんですかね?
すでにお気付きの方もいるかもしれませんがECU P/Nの末尾が0764
カワサキのパーツ検索で出てきたのは末尾0765でした。
たぶん輸出国(東南アジア仕様、北米仕様、ヨーロッパ仕様)でP/Nが違うんでしょう。
カワサキ純正部品検索では東南アジア仕様のパーツリストとなっているので、東南アジア仕様が末尾0765。北米仕様が末尾0764だと思います。ヨーロッパ仕様は末尾0763か0766ですかね?
とりあえずP/Nが同じってことで2台のECUを入れ替えてエンジン掛けてみましたが、特に問題なくエンジン始動することができました。
トラクションコントロールやパワーモード切替の制限も移行したので弐号機がフルパワー仕様になっていると思いますが、走ってみないとわからないですね。
まあ、走ってみたところで違いが分かるか微妙ですが・・・。
今回はECUに互換性があるか確認してみました。
2011年モデルのみECUのP/Nが違うため付け替えてもちゃんと動くかはわかりませんが、同じ仕様国の2012年~2015年モデルでは互換性があることが確認できました。
違う仕様国のECUを付けても正常に作動するのかは確認できませんでしたが、東南アジア仕様にヨーロッパ仕様のECUを付けると簡単にほぼフルパワー化ができそうですね。
とは言ってもショップでECU書き換えをした方が安く付きそうですが・・・。
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