昨年購入した2023年モデルの中古TRRSですが、乗ってみるとクラッチめっちゃ重たい。
貧弱な僕の人差し指では乗れたもんじゃない。
強靭かつ繊細なライダーには乗りこなせるかもしれませんが、僕には無理そうなので調整に頼ってみます。
トライアル車のダイヤフラムクラッチ調整で調べてみるとなんか難しそうなのばっかり出てくるし、周りの人に聞いてみても0.1mmや0.05mmでめっちゃ変わるから、いろんな厚さの部品とセンター出しツール用意しないと無理だとか・・・。
クラッチ調整取っ付きにくいなーと思っていましたが、運良く2018年モデルのTRRSはクラッチふにゃふにゃの軽々使用になっている(クラッチ開けたこともなくヘタっているだけ?)ので部品の転用やらなんやらでクラッチ調整に挑戦してみます。
とりあえず古い方のクラッチを開けて構造の確認。






爪の高さが~とか、クラッチディスクの総厚みが~とか、細かく注意が必要みたいですが全部無視(笑)
とりあえず爪の順番が一緒になるように重ねておきます。


調整は一番外に付いているクラッチスプリングサポートとクラッチディスクの厚みでするとのこと。
たぶんこんな感じで変わるはず。
・クラッチディスクを厚くする→クラッチがハード仕様に→爪は寝る
・クラッチディスクを薄くする→クラッチがソフト仕様に→爪は立つ
・クラッチスプリングサポートを厚くする→クラッチがソフト仕様に→爪の位置は変わらず
・クラッチスプリングサポートを薄くする→クラッチがハード仕様に→爪の位置は変わらず
ある程度構造も分かったのでメインの2023年TRRSのクラッチも開けます。

クラッチ分解は動画で見るとこんな感じ
2018年TRRSに比べて台湾チャンピオンが乗ってた2023年TRRSはクラッチのカスが・・・。
クラッチしっかり使うと結構摩耗するんですかね。
そもそも0.1mm単位でシビアなのにクラッチディスクの隙間にこのカス挟まったらめっちゃタッチ変わるのでは??


気を取り直して作業続行!!
2023年TRRSには1.60mmのクラッチディスクが入っていたので2018年TRRSのノーマル?クラッチディスクと交換して組付け。劇的に軽さが変わるんやろうと思ってましたがそこまで軽くならんし2018年TRRSの方がまだ軽い。

悩みましたがもう一度ばらしてクラッチスプリングサポートも交換することに。
こちらも厚みは0.1mmぐらい違うのかな?
部品揃える気は今のところ無いので比較のみで計測は100均ノギスによる適当です(笑)
トータルで0.2mmぐらいプリロード抜いたことになるはず。

さて問題の組み立て
見える範囲をもう一度掃除してクラッチディスクを交互に入れて爪を取付け。

※2018年TRRS:1枚は1.60mm RACINGを使用
※2023年TRRS:2枚とも1.50mmのプレート(測ってないから知らんけど)
プレッシャープレート(一番でかくて重たい部品)を付けて。

クラッチスプリングをセット。
これが中心にいないと半クラの距離が長くなって、切れと繋がりが曖昧になると想像。
まあ、センター出しツール持ってないので適当に真ん中ぐらいに・・・。

最後にクラッチスプリングサポートを取付け。
スプリングのセンター出しツール無いので、クラッチスプリングの位置を確認しながら対角で徐々にトルクアップ。最終トルクはハンドで適当に。
クラッチカバーを閉めるときはベアリングとカラーを落とさないように要注意。

※2018年TRRSのと2023年TRRSのをスワップして取付け
結果、最初に比べると結構軽くなりました。
クラッチの引き摺りも気にならないレベル。
イメージとしてはクラッチディスクを変えた時よりもクラッチスプリングサポートを変えた時の方が効果が大きかったように思います。
クラッチディスクの厚さを変えると爪の高さが変わることで、力点のアームも変わるし、同じ操作量でのプレッシャープレートのリフト量も変わるしで、このへんがダイヤフラムクラッチ調整のポイントなんかなーと思ったり。
セッティングの幅が広くてトライアルの上級ライダーには良いかもしれませんが、僕のような一般ライダーにはめんどくさいだけのような気もします。
あとは走ってみて特に滑ったりしなければOKとします。
まあ、3速全開ウィリージャンプとか出来ないんで問題ないでしょう。

今回初めてダイヤフラム式のクラッチを開けてみましたが、正直な感想は開けて調整してみて良かったと思うのと同時に、みんなシビアすぎじゃない?そんなに難しい作業かな?って感じです。
もっとも僕が鈍感すぎる可能性大ですが・・・。
まあ、全体的に適当な作業してるんで、有識者の方が見たら発狂するかもしれないですけどね(笑)
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